●101 樂の音 がくのね 〇おのえのまつのあらしのおとか

 表題:樂の音[楽の音]
 読み:がくのね

 収録:(A)高等女學校音樂教科書 5 山本壽,渡邊彌藏共編 大阪寶文館 1929(S.4).9=初/1930(S.5).11=訂正再版 ◎[A3-11],Copy=[Ka11]

 記譜:女声三部合唱(伴奏なし) 変ロ長調 4/4

 インチピット:ソソミソド|レララ|ソソシレ|ミド

 曲:ビショップ,ヘンリー・ロウリー(Bishop, Henry Rowley)(1786-1855)[イギリス]
 詞:犬童球渓 ※1927(S.2)作詞


[詞] ※高等女學校音樂教科書より

1.尾(を)の上(へ)の松の嵐の音か 遠くひびく琴の調べ
  ああああ聽け妙なるその音(ね)を
  谷間をくぐる清水の音か絶えてつづく琴の調べ
  ああああきけ妙なるその音を
  誰(たれ)のすさびかその調べは たれに聽けよの琴の音か
  月照る夜すがら枕に通ひて

2.千草の中の蟲の鳴く音か遠くひびく笛の調べ
  ああああ聽け妙なるその音を
  とわたる雁(かり)の空の叫びか 絶えてつづく笛の調べ
  ああああきけ妙なるその音を
  誰(たれ)のすさびかその調べは たれに聽けよの笛の音か
  書(ふみ)讀むよすがら机に通ひて
 
 ※(I.Soorano)(II.Soprano)(Alto)の各声部でわずかに歌詞が異なる


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